会社案内
〒158-8630 東京都世田谷区等々力6-39-15 産業能率大学7号館5階
※7号館の建物奥のエレベーターにて5階へおあがりください。
東急東横線・大井町線「自由が丘駅」下車徒歩15分
※駅前より東急コーチ(バス)が利用できます。3番目の停留所「等々力7丁目」で下車してください。(乗車時間約5分)
産業能率大学出版部の母体である産業能率大学の淵源は、昭和16年上野陽一が日本能率学校を設立したのに始まる。そして、昭和25年に産業能率短期大学を、さらに昭和53年に産業能率大学(4年制)開校の運びとなり、また平成3年には大学院も開設された。
出版部の正式の発足(創立)は昭和40年であるが、その前身は昭和30年に発行を始めた「能率ガイド」の編集・出版に遡る。31年に誌名を「マネジメントガイド」(現在、休刊)と変え、当時としては数少ない総合経営月刊誌としてスタートした。その後、雑誌の刊行を続け、昭和40年にこれらの伝統を生かして、経営・管理を中心とした単行本の編集発行を始めた。この時が本格的な発足である。
マネジメント専門の教育活動を行う大学の一機関として発足した当出版部は、産業界のニーズ・動向をいち早くキャッチした出版、いわゆる当時数少ないビジネス専門書の刊行を行った。
最初の単行本は、経営管理学の原点を示すF・W・テーラーの「科学的管理法」である。訳者は当学の創立者でもあり、日本におけるテーラーの紹介者でもある上野陽一による。
この時期、日本の産業界は二つの大きな節目をもった。
一つはマネジメント・ギャップ、すなわちわが国の経営・管理技法の未成熟さが指摘されたことである。そのためわが国の産業界はこぞってアメリカの経営・管理技法を積極的に習得・導入し、生産性の向上に一丸となっていた。
当時、当学が中心(産業教育・セミナー等)となって紹介した「目標による管理」は、わが国の産業界に大きな話題を提供した。目標管理に関する著書「目標管理の進め方」「目標管理の考え方」また、その理論的主柱となったD・マグレガー著「企業の人間的側面」等が次々に刊行され、爆発的な売行きを示した。
一方、上野一郎の訳による「期待される管理者像」=マネジリアル・グリッドは、管理スタイルの分析と自己変容・組織開発を説いたものとして、当時大きな反響があった。A・H・マズロー著「人間性の心理学」も、有名な欲求段階説として今また新たな光が当てられている。
この期の後半の節目は、わが国企業の成長と隆盛である。国際競争力を一段とつけた日本企業は、もはや内部管理による生産性向上のみでなく、企業戦略そのものに取り組まざるを得なくなってきた。そのため、訳本よりも独自の経営手法を用いたユニークな経営を紹介する本の読者に迎えられた。特筆すべきは当時東芝社長であった土光敏夫氏による「経営の行動指針」である。本書は、短期間に30万部を突破する大ベストセラーとなった。異色なものとして渡部昇一著「人間らしさの構造」、J・マーフィーの一連の訳本がある。
二度にわたるオイル・ショックを切り抜けたわが国企業の隆盛は、アメリカが逆に「日本的経営に学ベ」というような状況を生み出すに至った。
この間、当出版部は、ナポレオン・ヒル著「成功哲学」、「トヨタ高収益構造の解明」、「社長業」等、時代時代の動きに合った出版刊行で読者のニーズに応えてきた。
一方、高齢化社会の到来を迎えたわが国に符合してベストセラーとなったのが、字野収・作山宗久著「青春という名の詩」である。
20年以上にわたって大学の一機関として活動してきた当出版部もその業容の拡大に伴い、昭和59年10月(設立)、株式会社として新たな発展を期することとなった。また平成元年には手帳部門も合併し、現在に至っている。
現在まで単行本の総出版点数は1800点余、ジャンルも経営・管理関係から、一般教養書に至るまで幅広い活動を行っている。また手帳部門は25アイテム、50種の各種手帳を発行している。