愚直
平成最後の日本人横綱 稀勢の里の魅力とはなんだったのか
幼少期、少年時代のエピソード、入門から入幕、そして横綱にいたるまでさまざまな苦難と挫折。親方からの叱咤激励、兄弟子からの助言、ライバル力士との邂逅などの逸話を数多く収録した 相撲ファン垂涎の内容。
第72代横綱〝稀勢の里〟の誕生。そして、引退までのケガと苦悩の歴史も収録しました。
大銀杏を結い直した稀勢の里が東の花道から再び入場してきた。通常なら儀礼的なセレモニーに終始する国歌斉唱も、劇的な感動優勝を見届けた観衆が口ずさむこの日の「君が代」は図らずも大合唱となり、館内にこだました。途中まで口ずさんでいた大立役者もこらえきれず、男泣きに泣いた。
「今回は泣かないと決めたんですけど…。すみません。見苦しい姿をお見せして申し訳ない」
新横綱優勝は貴乃花以来、22年ぶりの快挙。34年前の隆の里に続き、そのまな弟子も苦しみながら一度しかチャンスがない栄誉を勝ち取った。前場所に続く連覇で一部で囁かれていた甘い横綱昇進という声も実力で封じ込めた。しかし、日本中を感動の渦に巻き込んだ優勝の代償は大きく、一番の武器を失った31歳の横綱には一転、長いいばらの道が待っているのであった。 (本文抜粋)
第72代横綱〝稀勢の里〟の誕生。そして、引退までのケガと苦悩の歴史も収録しました。
大銀杏を結い直した稀勢の里が東の花道から再び入場してきた。通常なら儀礼的なセレモニーに終始する国歌斉唱も、劇的な感動優勝を見届けた観衆が口ずさむこの日の「君が代」は図らずも大合唱となり、館内にこだました。途中まで口ずさんでいた大立役者もこらえきれず、男泣きに泣いた。
「今回は泣かないと決めたんですけど…。すみません。見苦しい姿をお見せして申し訳ない」
新横綱優勝は貴乃花以来、22年ぶりの快挙。34年前の隆の里に続き、そのまな弟子も苦しみながら一度しかチャンスがない栄誉を勝ち取った。前場所に続く連覇で一部で囁かれていた甘い横綱昇進という声も実力で封じ込めた。しかし、日本中を感動の渦に巻き込んだ優勝の代償は大きく、一番の武器を失った31歳の横綱には一転、長いいばらの道が待っているのであった。 (本文抜粋)
- 編著者: 荒井太郎
- サイズ: 四六
- ページ数: 263
- 価格: 1650円(本体1500円+税10%)
- ISBN: 9784382057685
- 発売日: 2019年03月